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トレースラインは製品配管内の流体を一定温度に保持することを目的とします。
通常トレースラインは屋外で使用されますから、設置場所の気象条件が重要な要因の一つとなります。トレースラインに用いられるトラップの目的は、ドレンとエアー等を排出し、蒸気潜熱を完全に利用するまで蒸気を保持することにあります。
製品配管には複数のトレースラインが取付けられていることがありますが、各々個別にトラップを取付けて下さい。
トレースライン用のトラップは下記の条件を満たしていることが必要です。

(1)蒸気損失が少ないこと。
(2)トレースの伝熱面に附着するエアーや非凝縮性ガスの被膜を除去するため、急激で定期的な間欠作動をする型式であること。
(3)低負荷に適する型式であること。
(4)空気やCO2ガスの排出能力があること。
トラップ型式
チェックポイント
対象機器 トレースライン
安全係数 2
最適型式 逆バケット式【2010シリーズ880シリーズ
代替型式 ベローズ式【TTシリーズ
ディスク式【CDシリーズ

トレースラインで発生するドレン量は少量です。従ってトラップのオリフィスは小さなもので十分です。省エネルギーの上からもトラップには次の条件を備えていなければなりません。
(1)低負荷において作動が確実であること。
(2)蒸気洩れがないこと。
(3)凍結に強いこと。
(4)背圧の許容性が大きく、作動できること。
(5)エアー等を飽和温度で排出でき、間欠作動をすること。このことよ
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り逆バケット式スチームトラップが最適です。

 
取付方法
  ドレンを完全に排出してエアーや非凝縮性ガスを排除するためには、
トレースラインには傾斜をつけて重力にて排出できるようにし、低い箇所には必ずトラップを設置して下さい。このことは凍結防止の上からも必要な処置です。省エネルギーの見地からもドレンを回収して再利用すべきです。
供給蒸気が停止時においてトレースライン内のドレンを重力にて排出できるように、トラップの前にバキュームブレーカーを取付けることが望ましく、凍結の可能性があるときには共通回収管に凍結防止用のドレン抜きを備えて下さい。
     
 

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