工業用エアーヒーターは紙・木材・ミルク・澱粉等の乾燥や、ボイラーの燃焼用エアーの予熱用などに使用されてます。
この工業用エアーヒーターの代表的な使用例としては、加工用乾燥機・トンネル式乾燥機など各種の熱風乾燥機として用いられます。
工業用エアーヒーターは暖房用ヒーターに比較して高温で使用され、260℃程度の温度もまれではなく、350℃位まで使用されます。この様な高温で使用されるため、高圧蒸気や過熱蒸気が使用されます。
■トラップの選定
●
安全係数
(1)圧力が一定の場合は2。
(2)圧力が変動する場合は3。
選定にあたっては最大作動圧力差の1/2において排出できるトラップを選定して下さい。
●
トラップ型式
高い温度を必要とするときには、コイルを多段に設置する必要が生じます。
この時には各々のコイルに別個のトラップを設置して下さい。
これらの用途に用いられるトラップは、積極的にエアーや非凝縮性ガスを飽和蒸気温度で排出する間欠作動を行う逆バケット式スチームトラップが最適です。
状況によってはフロート式トラップを採用できます。
●
取付方法
工業用エアーヒーターは、温度変化のために生じる熱膨張や局部的に温度勾配が生じるため、トラップの接続部を含めて配管接続に際しては十分な配慮が必要です。トラップはヒーターより250〜300mm下部に取付け、ドレン溜を150mm以上設けて下さい。
ヒーターとトラップの間にはバキュームブレーカーを取付け、ヒーターが負圧により損傷するのを防いで下さい。
エアーが溜りやすい箇所には、ベローズ式の空気抜弁を取付けて下さい。
但し過熱蒸気には使用しないで下さい。
チェックポイント
対象機器
工業用エアーヒーター
安全係数
2〜3
最適型式
逆バケット式
【
2010シリーズ
、
300シリーズ
、
880シリーズ
】
代替型式
フロート式【
TF-6シリーズ
、
Jシリーズ
】
<その2へ
その4へ>
このページのトップへ
8, システム別の使用参考例。 <
スチームライブラリ-
<
スチームカウンセリング
<
HOME