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■フラッシュタンクの設置
大気圧にて水を熱すると、100℃まで上昇します。この時に必要とされる熱量を顕熱(水熱量)と呼び、この温度が沸点と呼ばれ、大気圧下での最大温度です。

これにより更に加熱すれば水は沸騰して蒸気に変化します。この時に必要な熱量を潜熱と呼びます。水を密閉容器で加圧しながら熱を加えれば、沸点は100℃以上となり必要顕熱は当然多くなります。水は各圧力下において異なる飽和温度を有し、圧力が高い程、保有する熱量は大きくなります。

このことより、高圧下におけるドレンが低圧にさらされると、高圧下での顕熱と低圧下での顕熱の差が過剰となり、再蒸発してフラッシュスチームの潜熱となります。

トラップから排出されたドレンの後にフラッシュタンクを設置する事により、発生したフラッシュスチームを再利用できます。
■フラッシュスチーム量
トラップから排出されたドレンのフラッシュスチーム率は下記の通り計算できます。
g: 飽和水1kgあたりのフラッシュスチーム率 (%)
h1: フラッシュ前のドレンの顕熱 (kical/kg)
h2: フラッシュ後のドレンの顕熱 (kical/kg)
r2: フラッシュ後の水の蒸発潜熱 (kical/kg)

1.2MPaのドレンが0.06MPaの圧力下へ排出された場合
0.5MPaのドレンが0.06MPaの圧力下へ排出された場合
仮に1.2MPaドレンが1t/h 0.5MPaドレンが2t/h 回収できたと仮定すると1時間当り326kg/hの0.06MPaスチームを再利用する事が可能です。
  弊社小牧工場TSCUではフラッシュタンクによるスチームドレンの
有効利用システムを再現できます。
■フラッシュスチームの有効利用について
温水製造の媒体として使用できます。前述のドレン量を回収できた場合、フラッシュタンク設置により0.06MPaスチームが326kg/h発生しますので、例えば弊社温水製造装置(フローライトテンプ)使用した場合、15℃の冷水から60℃の温水を1時間当り3.6t製造することが可能です。フローライトテンプは間接加熱のため鉄分等を考慮する必要はありません。





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