バケットは自重により下降してトラップの底部に位置し、バルブは全開の状態となっています。 本体内に流入するドレンはバケット及び本体を満たし、余剰のドレンは全開のバルブを通って排水されます。 |
蒸気及びエアーと気体との混合体はトラップ内に流入するとバケットの上部に溜ります。この混合体の量が一定以上(バケットの約2/3)に達すると、バケットに浮力が生じて上昇し、バルブを閉弁します。ドレンの流入がなければ、トラップは閉弁し続けます。 |
トラップにドレンが再び流入すると、バケット内部の蒸気が凝縮し、バケット内の液体のレベルが上昇します。この速度はドレンの流入量により加減されます。また、バケット内のエアー等の気体は、バケット上部のエアーベントを通して排出され、トラップの上部に溜ります。このエアーベントからは蒸気も排出されますが、本体内には圧力差がなくスチームとドレンの比重差のみによる非常に微細な気泡としてドレン内を上昇するため、トラップ上部に到達するまでに凝縮し、スチーム・ロスとはなりません。 |
ドレンの流入により、バケット内の蒸気の凝縮による液体レベルの上昇が続き、一定位(バケットの約1/3)を越えるとバケットは浮力を失って沈み、バルブが開きます。トラップ内部に溜まった気体がまず排出され、続いてドレンが微細な異物と共にバルブを通って排出されます。この開弁の頻度はドレンの流入量により増減します。バケットのベントより抜けたエアー等の気体が多量にトラップ上部に溜り、バケット内部の水位を押し上げることによってもバケットは浮力を失い、沈むことによって開弁し、気体を排出します。以上で作動サイクルは完了し、このサイクルが反復されます。 |
始動時にはフロートが降下して、バルブは閉弁状態となっています。システム及び配管内の多量のエアーはベローズ式のエアーベントから排出します。ドレンの流入によりフロートは浮上し、バルブを開弁させドレンを排出します。エアーは継続してエアーベントから排出します。 |
蒸気がトラップに流入してくれば、蒸気の温度にてベローズ内の圧力が上り、伸びエアーベンドが閉弁します。ドレンが継続して流入すれば、その流入量にバランスしてフロートの位置が定まり、それによりバルブ開度も定まりドレンは連続して排出されます。 |
エアーや非凝縮性ガスがドレンと共に流入すると、本体上部にたまり、その温度が飽和蒸気温度より2〜3℃降下すると、エアーベントが開弁しトラップ外へ排出します。 |
始動時にはベローズは収縮して開弁しエアーやドレンが排出されます。 弁は蒸気流入するまで全開の状態に保たれます。 |
蒸気がトラップ内に流入すると、ベローズ内の封入液が熱せられ蒸発し、内部の圧力が上昇するとトラップ内の圧力とバランスしながらベローズは膨張してバルブが閉弁します。 ドレンやエアーがトラップ内に溜り、温度が飽和蒸気温度より若干低くなるとベローズは再び収縮して開弁します。 |
サーモスタチック型でバイメタル式トラップはバイメタルと呼ばれる熱膨張係数の異なる2種類の金属板を接着し、加熱により湾曲することを利用してエレメント部に用いたトラップです。バイメタルには各社により各種の組み合わせや形状が試みられていますが、個々の蒸気圧力により調整が必要であったり、バイメタルの作動には飽和蒸気温度と温度差が要求されます。 |
ドレンとエアーが変圧室のまわりの保温用ジャケットを通りディスク下面に達しディスクを押上げ、ドレンとエアーは出入口側へ排出されます。ディスク部に達する蒸気は、ディスク下面を高速で通過するため、この部分の圧力が降下しディスクは閉弁します。変圧室内の蒸気圧力は、除々に洩れて圧力が減少します。この結果ディスク下面の圧力に負けて開弁します。この時ドレンがあれば排出され、蒸気が流入すればただちに閉弁します。変圧室はスチームジャケット式のため、外気温や風雨により変圧室内の圧力に影響されず空打ちが少なくなっています。 |
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